天地。地があるから、天が出来るのかもしれない。引力があるから、雨は降り、人も獣も歩けるし、座れるし、そこにいることができる。地の果てという言葉があるけれど、地の果てにたどり着いた人はいない。地球は丸いらしい。地の果てがあるのならば、天の果てを見てみたい人もいるかもしれない。さて、宇宙があるさと思えば、果てはないし、限りはない。ただ、天地がひっくり返るような事件があれば、人は生きていけない。当たり前のように生きている我々。当たり前ではないことに気づき、この生命をありがたいと感じることが出来たら、世界は表情を変えるし、生命の意味が変わることもあるだろう。草も木も、野菜も、天地の間に、そう、生かされて生きている。恵みに、こんなにもあふれている天地に人は気付かずに生きているのかもしれない。