とあるまちの事情

いつも、移動するときには、愛車(自転車)、雨の日は市電(路面電車)を使うのだが、いつからだろう、この街が車社会と言われるようになったのは。東京に長年暮らしていた私は、車の免許証を持っていない。東京では、あまりにも電車や地下鉄が発達していて、しかも、月極駐車場が、家賃と同じぐらいの値段だったりする。お仕事で車を運転する人には、やはり必要なのだが、東京は満員電車通勤の社会のようだ。それに比べて、ここ熊本では、大人は大概車移動が当たり前といういわゆる「車社会」だ。地下鉄は地下水脈があるため作れないと聞いたことがある。ただ、自転車は、健康には良さそうだ。便利な現代社会の象徴ともいえる車。テレビもあまり見る習慣がない私は、時に、現代社会から取り残されるように感じることもあるが、蛇口をひねればきれいな水が流れる熊本。川から天秤棒を担いで水を汲んでは運んでいたという時代のように、水を大切に出来ているだろうか?ありがたく感じているだろうか?「ありがたい」の反対は「あたりまえ」だという。今ある生活に、そして、起こって来る出来事に、いちいち「ありがたい」と思えることは、きっと、ほんとうの心の豊かさでしょう。そうありたいものだ。

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