並々ならぬ涙の波の数

涙の数だけ強くなれるよ、誰かが歌っていた。男は涙を見せない生き物、そういう美学は今はどう捉えられるのだろう。情けない涙も、美しい涙も、花粉症の涙も、あくびした涙も、全ては生きている証に違いない。悪いことを思い返す時も、人間だったら、一度や二度じゃないはず。でも、今、この言葉を目の当たりにして、忘れることは、強さの一つだと、幸せになるには、忘れることも必要なことだと思う。今、トラウマ(心的外傷)に苦しんでいる人は少なくない。消すに消せない記憶、傷、痛み、どうすれば、という悩み。世の中には、ある。今、自分は、少しずつ、傷も癒えてきたのかも。今日が大切です。だそうです。引きずるのも人生。昔、友人が、ショックな出来事以来、記憶に蓋をしてしまい、記憶喪失になってしまった。人って尊いけど、脆い。脆いから美しい。美しいけど醜い。醜いけど、魂を磨いていたい。いつか、そんな日は、きっと来る。それを楽しみに過ごす。

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