天と地と。天がよくて、地が悪いことのような意味で使われることもあるにはあるけど。地があるから、天がある、という見方もできる。どちらが欠けても成り立たないし、また、天地が出来て以来、欠けることなく、あり続けている天と地。その中で人間は生かされ生きている。天地の恵みすべてのことを、天地金乃神と呼んで大切にお祀りしましょうというのが、この金光教のお道の本筋。このお道は傘一本で開けるお道、だそうだ。雨はいつ降るか分からない。でも必ず降るし、降らなきゃ困る。雨に降られて傘がないと、どうなるだろうか。なきゃないで、それはそれで、あった方がよい。傘があれば安心。安心できる道を開いて進んで、拡がっていく。そんな天地にこの道は、ある。