嗚呼、水のない川の

ああ、川の流れのように。日本人なら誰もが聴いたことのある歌詞かもしれない。水は高いほうから低いほうへと流れるというのは常識だ。流れ始めると、海へと続く川になる。ナイルとは、現地の言葉で川という意味らしい。ナイル川、日本語に訳すと、川川。インダス川も、訳すと、川川。ガンジス川も、川川。メコン川に至っても、川川、となるらしい。津波で川を逆流する波を見て、世の中には、信じられないことが起こり得るものだと、思い込みや常識は、ひょんなことから覆るものだと。覆水盆に返らず、こぼれた水はお盆に戻らない、ということわざ。ひょっとすると、元どおりに戻ることがあり得るのかも。取り返しのつかないこと、あるかもしれないが、それを思い直し、思い変えることが、信心にはある。そんな希望が、見えたりする。

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