社会の荒波にもまれる、という表現があるけれど、社会って、いったい。人は一人では生きていけない。人が二人以上集まったら、それが社会というのだろう。以前、修行に行く、と決まった時に、はなむけの言葉として言われたのが、「人間関係が何よりの修行ですよ」というものだった。自分は大丈夫、とたかを括っていたが、まあ、おっしゃる通り、人間関係に苦しみ、まさに、それが修行だった。逃げ出したいほどになったときに、先輩の人と話す機会があって、「まあ、つらくなかったら修行じゃないから」と言われた時に、なんだか吹っ切れた。しかし、切れ目なく襲いかかる困難な状況。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」と言うから、買わなくても苦労が乗り越えられるのは、ある意味、今のチカラになっている、そうとしか思えない。今後の自分のためにとどまらず、世の中の、社会の、誰かのために、きっとなるんだ。そうつよく思う。