目に見えるもの

世の中には、目に見えるものしか信じない、という人がたまにいらっしゃる。目に見えるものが正しくて、目に見えるものが全てなのだろうか。まあ、答えは、どうでしょう。音は見えますか?気持ちは見えますか?空気は見えますか?オーラは?熱は?匂いは?祈りは?「信心する者は、肉眼をおいて心眼をひらけよ」という教えがある。これをあるとき説明させていただいた。目に見えるものしかわからなかったら、人の気持ち、分からないですよね、と話すと、「そうですね、人が何考えてるか、とか、全くわからないですもんね」というコトバが、かえって来た。バッサリ開き直っていらっしゃる。びっくりして、可笑しくなった。うん。それが心眼を開いていないからじゃないかなぁ。心で感じて、五感で感じようと取り組んでみたら、人の気持ちに、少し、気づけるんですよ。それを今、お伝えしてるんですよ、とお伝えしたところだった。見えないものは信じないし、わからない、とキッパリ言うのは、さみしい。開き直っている人も中にはいらっしゃるが、神様なんて、姿が見えないから、あるわけない、と。果たしてその方の心の眼は、どこにあるのだろうか。豊かな感性、人それぞれだけど、こうでなきゃイケナイってこともなく。でも、こうありたいよね、という願いは持っていたい。

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