華がある花

華やかな人。なぜそんなに華があるのだろう。花から花へと飛び回る虫たちに、見つかりやすいようにかもしれない。ところが、蜂には、色が判別出来ているのだろうか?蜂に花粉を運んでもらって種の繁栄を願うのが花々のさだめ。花をプレゼントでもらって嬉しくない人はいない、と聞いたことがある。命が、生命がそこには華やいでいる。蕾から。そう蕾から。最初から咲き誇る花などないように、時節を待たなければ本領発揮できないのは、我々人間の生活にも重ね合わすことができる。ステージは華やか、誰も彼もそう思うかもしれない。しかし、そのステージまでには、日々の繰り返し、日々の積み重ね、とても地味かもしれない日々がある。その日々が苦しかろうが時には楽しかろうが、充実してくると、その酸いも甘いもがステージに乗っかって、人の心に響くのかもしれない。さて、今は蕾だろうか、苗だろうか、若葉だろうか。人の人生は、短いようで長い。

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