時には昔の話を、という加藤登紀子さんの名曲がある。ジブリの紅の豚の劇中歌だった。大学の同級生で、思い出野郎がいるのだけれど、毎年、大学の卒業式の日には、皆んなに呼びかけて飲み会したり、コロナ禍においても、一人大学近辺の街界隈を歩きながら写真を皆んなに送りつけてくれたりする愛すべき友人。その友人のカラオケのレパートリーに、この「時には…」がある。いくつになっても思い出は思い出のまま。そして、皆平等に歳を重ねていく。生きていれば、経験は増え、思い出も増えていく。これくらいの季節になると、来年の話もいろいろするようになってくる。鬼が笑う、というが、出来るだけ笑っておいて欲しいものだ。昔にせよ、先の話にせよ、話が出来る相手がいることは、幸せなんだと、今、思う。