「健康でいられれば、ひとまずはありがたい」なんて、どこかが痛かったり、病気になったりしたら思う。それが、いつの間にか健康が当たり前のようになってくると、忙しいなあ、とか、寒いなあ、とか、不足に思う心が湧き起こる。でも、大抵の不足な思いは、しっかり食べてしっかりと眠って、たまに笑っていりゃどうにかなる。どうにかならないコトが世の中にはあるけれど、時間が経てば状況は変わる。それはいつの時代も同じかも。良いようになって行きますように、ってお祈りしながら、時を過ごせば、思ってもみなかった状況に良くなっていく。そう信じるだけでも、人は強くなれるもの。たまにふてくされるのも大事な時間で、それがあるから、ふとした幸せに気づきやすくなる。「ないものねだり」をひと休みして、「今あるもの数え」「あるものよろこび」をしてみると、朝が待ち遠しくなったりする。さて。難儀や寂しさは、必ず訪れる幸せを見つける為の準備。そう思うだけで人は少し嬉しく、少し強くなれる。