時計店の思い出

先日、10月10日は、金光教本部にて、生神金光大神大祭がうららかにお仕えされた。当日、祭員のお役目をいただいていたので、前日、9日から岡山へ。昔は、熊本から参拝するには、夜更けに寝台列車で出発して、早朝に到着するという時代もあったのを子ども心によく覚えている。今は新幹線が開通して、片道3時間かからない。文明とは進化していくもの。金光教の本部は、岡山県浅口市金光町大谷にある。町の名が金光町なのだ。一年間過ごした町だけに、もう地元のように見慣れた景色。5年半前だっただろうか、修行中に、腕時計の電池が切れた。町の時計店に行ったが、特殊な時計で、電池が2つ入っているので、交換できない、と言われ、新しい腕時計を購入した。分刻みで日課がある生活だったので、腕時計はなくてはならない必需品だった。最近、ベルトの部分が外れやすくなっていたので、今回の参拝のタイミングで、買ったお店に調整してもらおうと思っていた。すると、到着した日、祭服に着替えて時計を外して預けた。係の方から返してもらったら、預けた時間で電池が切れていた模様。なんの惑いもなく、町に一軒の時計店へ。眼の綺麗な猫が座る椅子の横で、店主が電池交換をしてくださった。ベルトの部分の調整もバッチリしていただき、これは、なんだか、あまりにもタイミングよく、ありがたいことだった。閉店30分前の出来事。記憶に残る、出来事。

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