天地が震える

昨日は、熊本地震から丸8年だった。熊本に帰って来てからは、毎年、竹を切り出して、竹灯りをともして、4月14日21時26分には、黙祷を捧げている。4月16日深夜1時25分が2回目の大きな揺れ。この最中、自分は東京にいて、経験していない。しかも、それから一年、一番、復興へと、たいへんだったであろう時期に、岡山で修行中で、故郷熊本のために何かしたいのだけど、という思いがずっとあった。どういう巡り合わせか、震災から1年半後に、熊本に帰ってくることとなった。それからは、お誘いいただき、仮設団地に図書を持って行き、貸し出す「移動図書館」のボランティアを通して、いろんな方々と交流させていただいた。当時小さかった子どもたちが、昨日もいて、頼もしく成長している姿を見て嬉しくなった。一人の高校生が、「いつまで生きるかわからないけど、楽しく生きたい」と話してくれて、「長く生きると思って生きたほうが良いかもよ」と返事したことだった。明日のことは誰にもわからない。震災を経験したからこそ痛感しているのかもしれない。天地に生かされている生命、大切にしたい。

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